A さん(39 歳、初産婦)は、妊娠 36 週 3 日に前期破水で入院した。
翌日の午前 7 時から陣痛が発来し、内診所見は、子宮口 4 cm 開大、展退度 60 %、Station −1、子宮頸管の硬度は中、子宮口の位置は中央であった。
午前 11 時からの胎児心拍数陣痛図(別冊No. 2)を別に示す。
このときのアセスメントで正しいのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
妊娠36週3日に前期破水した39歳の初産婦で、陣痛発来後(入院時子宮口4cm開大)の胎児心拍数陣痛図を読む問題です。
図では、胎児心拍数基線は130〜140bpm台で、基線細変動も保たれています。
子宮収縮は約2〜3分ごとに起こり、1回の持続は30〜40秒程度です。
2回目と3回目の収縮に一致して、心拍数が急に80bpm前後、70bpm前後まで下がり、30秒ほどで急に回復しています。
【選択肢別解説】
1:× 図の収縮は間隔が約2〜3分、持続が30〜40秒程度です。
過強陣痛は、子宮口4〜6cmの時期なら間欠が1分30秒以内、または持続が2分以上の状態をいいます。
この図はどちらにも当てはまらず、過強陣痛ではありません。
2:○ 心拍数が収縮に一致して急激に下降し、急激に回復しています。
これは変動一過性徐脈の形で、臍帯が圧迫されて起こります。
前期破水で羊水が減っていることも、臍帯圧迫を起こしやすくします。
3:× 子宮内感染では、母体の発熱や胎児心拍数基線の頻脈(160bpm超)がみられます。
図の基線は正常範囲で、感染を示す所見はありません。
4:× 胎児アシドーシスを疑うのは、基線細変動の減少・消失や遅発一過性徐脈の反復などです。
図では基線細変動が保たれており、アシドーシスとは判断できません。
【ポイント】
変動一過性徐脈は臍帯圧迫、早発一過性徐脈は児頭圧迫、遅発一過性徐脈は子宮胎盤循環不全と対応させて覚えます。
変動一過性徐脈がみられたら、まず体位変換で圧迫の解除を試みます。