A さん(30 歳、初産婦)は妊娠 40 週 5 日、病院に電話し「破水しました。お腹の張りはありますが、12〜15 分くらいの間隔で不規則です」と話した。
30 分後に病院に到着し、クスコ式腟鏡で診察し、BTB 試験紙は青色を示した。
その後、分娩監視装置が装着された。
12〜15 分に 1 回の子宮収縮があり、胎児心拍数基線 150 bpm、基線細変動は正常で、軽度の変動一過性徐脈が 1 回みられた。
体温 37.2 ℃、脈拍 80/分、内診所見は子宮口 2 cm 開大、展退度 30 %、Station −2。
昨日、妊婦健康診査を受診しており、超音波検査にて推定胎児体重 3,900 g、羊水ポケットは 3 cm であった。
入院から 12 時間経過し、A さんは子宮口 9 cm 開大、Station +2 となった。
ベッドサイドに座り、表情に疲労感がある。
陣痛間欠 3 分、陣痛発作 50 秒、胎児心拍数陣痛図はレベル 2 である。
A さんは「少し眠くなってきました」と話した。
A さんへのケアで適切なのはどれか。
2 つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4です。
入院から12時間がたち、Aさんは子宮口9 cm開大、Station+2で、分娩第1期の終わりにあります。
陣痛間欠3分、発作50秒で陣痛は有効であり、胎児心拍数陣痛図はレベル2です。
長時間の分娩で疲労がみられ、眠気を訴えています。
【選択肢別解説】
1:× シャワー浴は勧めません。
子宮口9 cmで分娩が急速に進む可能性があり、胎児心拍数の監視が必要な時期でもあります。
2:○ 糖分を含む飲み物は、分娩で消費したエネルギーを素早く補給し、疲労の回復につながります。
脱水の予防にもなります。
3:× 膀胱留置カテーテルを準備する理由はありません。
排尿を促し、出なければ導尿を検討する順序です。
4:○ 陣痛の間欠に横になって休むと、体力を温存できます。
側臥位は子宮による下大静脈の圧迫も避けられます。
5:× 陣痛は3分間隔、50秒で有効に保たれているため、オキシトシンで陣痛を強める必要はありません。
【ポイント】
分娩の終盤に疲労がみられる産婦には、エネルギーの補給と陣痛間欠の休息で、娩出期に向けた体力を整えます。
陣痛が有効なうちは、子宮収縮薬は必要ありません。