A さん(38 歳、初産婦)は妊娠 39 週 0 日、胎児機能不全のため緊急帝王切開を受け、男児(B ちゃん)を出産した。
羊水混濁は認めなかった。
児は生後 20 秒で手術台から蘇生台に到着したが全身にチアノーゼを認め、啼泣はなく、筋緊張の低下が認められた。
B ちゃんは NICU 入院後、保育器内で経鼻的持続気道陽圧呼吸療法〈CPAP〉 (吸入酸素濃度 25 %)を装着し、末梢静脈路が確保されてブドウ糖液による輸液を開始された。
輸液療法開始後早期に静脈内投与されるのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
NICU入院後、経鼻CPAP(吸入酸素濃度25%)を装着し、末梢静脈路からブドウ糖液の輸液を始めた正期産児です。
経口哺乳ができない児に、輸液開始後早期に静脈内投与する薬剤を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 新生児はビタミンKが不足しやすく、ビタミンK欠乏性出血症を起こす危険があります。
経口でビタミンK2シロップを飲めない児には、ビタミンKを静脈内投与して予防します。
2:× アドレナリンは、人工呼吸と胸骨圧迫を行っても心拍数が60回/分未満のときに使う蘇生の薬剤です。
この児には適応がありません。
3:× 生後早期は、細胞内から血中にカリウムが移動して血清カリウムが高くなりやすい時期です。
塩化カリウムは、尿が出ていることを確認してから輸液に加えます。
4:× 無水カフェインは、早産児の無呼吸発作の治療薬です。
正期産児のこの状態に使う薬剤ではありません。
【ポイント】
経口摂取ができない新生児には、ビタミンKを静脈内に投与して出血を予防します。
輸液中は、血糖、電解質、尿量を定期的に確認します。