A さん(36 歳、初妊婦)は、夫 B さん(44 歳)と 2 人暮らしである。
妊娠 15 週 3 日の妊婦健康診査で来院した。
妊娠経過は順調である。
診察時、A さんは頭痛、食欲不振、疲労感、不眠を訴えた。
さらに、助産師に「妊娠は、夫が強く望んでいたんです。実の母との関係はうまくいっていないので、子育てを手伝ってもらおうとは思っていないです」と話した。
妊娠 34 週の妊婦健康診査で、産科医師から A さんに経腟分娩が可能であると説明された。
うつ病については内服治療を継続しており、症状はコントロールされている。
その後、A さんから「母親学級に参加しバースプランについて知りました。 でも、陣痛の痛みに耐えられるのか、うつ病の薬を飲んでいても、生まれてすぐに赤ちゃんにおっぱいを吸わせていいのか、イメージできないことが多いです。夫は、出産に立ち会うことに乗り気ではないみたいです」という訴えがあった。
そこで、担当の助産師は、A さんにバースプランを作成することを提案した。
バースプランを作成するにあたり、助産師が A さんへ情報提供する内容で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
妊娠34週で経腟分娩が可能と説明され、うつ病の症状は内服治療でコントロールされている妊婦です。
陣痛への不安、抗うつ薬を飲みながら出生直後に授乳してよいかの不安があり、夫は立ち会いに乗り気ではありません。
【選択肢別解説】
1:× 分娩の立ち会いは、夫に強制するものではありません。
夫の協力が必要だと伝えると、Aさんの不安が強まり、夫婦の負担にもなります。
2:× 分娩中は、陣痛の合間に休んだり眠ったりして体力を保つことが大切です。
眠らないように工夫する必要はありません。
3:× うつ病であることは無痛分娩の禁忌ではありません。
陣痛への不安が強い場合は、無痛分娩も選択肢の一つとして情報提供できます。
4:○ 多くの抗うつ薬は授乳中も使用でき、症状が安定していれば早期母子接触や直接授乳ができます。
分娩室で授乳できると伝えることで、Aさんが出産後の具体的なイメージを持てます。
【ポイント】
バースプランは、産婦が希望するお産のイメージを医療者と共有するためのものです。
不安を一つずつ具体的な情報で解消し、本人が主体的に計画を立てられるよう支援します。