A さん(36 歳、初妊婦)は、夫 B さん(44 歳)と 2 人暮らしである。
妊娠 15 週 3 日の妊婦健康診査で来院した。
妊娠経過は順調である。
診察時、A さんは頭痛、食欲不振、疲労感、不眠を訴えた。
さらに、助産師に「妊娠は、夫が強く望んでいたんです。実の母との関係はうまくいっていないので、子育てを手伝ってもらおうとは思っていないです」と話した。
A さんは妊娠 28 週に、不眠、集中力の減退によって日常の生活が困難となり、うつ病と診断された。
精神科医師から薬物療法のメリットとデメリットが A さん夫婦に説明され、A さんは抗うつ薬の内服を開始した。
その 1 週後から、A さんの支援のために、定期的に、担当の助産師と産科医師、精神科医師、精神科看護師、保健センター保健師による連携会議を行うことになった。
初回の会議で共有すべき情報として優先度が高いのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
妊娠28週にうつ病と診断され、抗うつ薬の内服を始めたAさんの支援のため、助産師、産科医師、精神科医師、精神科看護師、保健センター保健師が初回の連携会議を開く場面です。
多職種で支援の方向性をそろえるために、最初に共有すべき情報を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ うつ病の重症度、症状、治療内容、服薬状況などの病状は、支援計画の土台になる情報です。
病状によって必要な支援の内容や緊急度が決まるため、初回の会議で最優先に共有します。
2:× 実母との関係も支援に関わる情報です。
しかし病状の共有が先で、初回で最優先される情報ではありません。
3:× 家族の支援状況も重要な情報です。
ただし病状を把握したうえで、それに応じた家族の支援を検討します。
4:× 利用できる保健サービスは、病状や家族の状況を踏まえて選ぶものです。
初回の会議で最優先に共有する情報ではありません。
【ポイント】
多職種連携では、まず対象者の病状を共有し、それを踏まえて家族の支援状況や社会資源の活用を検討します。
妊娠中から産後まで切れ目なく支援できるよう、地域の保健師との連携が重要です。