正答4
解説
正解は4です。
RhD式血液型不適合妊娠で胎児水腫が起こったとき、原因となる免疫グロブリンを問う問題です。
RhD陰性の母体が、前回の妊娠や分娩でRhD陽性の胎児血に感作されて抗D抗体を作ることが発端です。
【選択肢別解説】
1:× IgAは粘膜や母乳中に多い免疫グロブリンで、胎盤を通過しません。
胎児の赤血球を破壊する原因にはなりません。
2:× IgDはB細胞表面に存在する免疫グロブリンです。
血中濃度は低く、胎盤を通過しません。
3:× IgEはアレルギー反応に関わる免疫グロブリンです。
胎盤を通過せず、血液型不適合とは関係しません。
4:○ 感作された母体で作られる抗D抗体はIgGです。
IgGは胎盤を通過して胎児のRhD陽性赤血球を破壊し、重い溶血性貧血から心不全を起こして胎児水腫に至ります。
5:× IgMは初回の感作で最初に作られる抗体ですが、分子が大きく胎盤を通過しません。
そのため胎児には影響しません。
【ポイント】
RhD陰性妊婦には、妊娠28週前後と分娩後72時間以内に抗Dヒト免疫グロブリンを投与し、感作を予防します。
間接クームス試験で母体の抗D抗体の有無を確認します。