A さん(32 歳、初産婦)は陣痛開始から 12 時間が経過した。
このときの内診所見は、子宮口 7 cm 開大、展退度 80 %、Station ±0、小泉門は触れず、大泉門が先進部として触れた。
この場合に予測される骨盤通過面はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
陣痛開始12時間後、子宮口7cm開大で、小泉門が触れず大泉門が先進部として触れる初産婦です。
大泉門が先進するのは、児頭が十分に屈曲していない反屈位のうち、最も軽い前頭位です。
【選択肢別解説】
1:× 小斜径周囲面で骨盤を通過するのは、児頭が十分に屈曲した正常な後頭位です。
この場合は小泉門が先進部として触れます。
2:○ 前頭位では、児頭が屈曲も伸展もしない中間の姿勢となり、大泉門が先進します。
このとき骨盤を通過するのは前後径周囲面です。
小斜径周囲面より大きいため、分娩が遷延しやすくなります。
3:× 大斜径周囲面で通過するのは、さらに反屈が強い額位です。
額位では額が先進し、大泉門と眼窩の間の部分を触れます。
4:× 気管頭頂径周囲面で通過するのは、反屈が最も強い顔位です。
顔位では顔面(鼻やオトガイ)が先進部として触れます。
【ポイント】
反屈の程度は、前頭位、額位、顔位の順に強くなります。
通過する周囲面は、前頭位の前後径周囲面より額位の大斜径周囲面が大きく、額位は最も経腟分娩が難しい胎勢です。
顔位の気管頭頂径周囲面はそれより小さく、オトガイが前方なら経腟分娩が可能です。
内診で触れる先進部と、通過する児頭の周囲面をセットで覚えます。