正答4
解説
正解は4です。
不妊治療の排卵誘発で起こる卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の病態を問う問題です。
卵巣が腫大し、血管透過性が高まって血管内の水分が腹腔などへ漏れ出すことが本態です。
【選択肢別解説】
1:× OHSSでは血管内の水分が失われて血液が濃縮し、凝固能が亢進します。
出血傾向ではなく、血栓症を起こしやすくなります。
2:× 腫大した卵巣から血管内皮増殖因子(VEGF)などが分泌され、血管透過性は亢進します。
その結果、腹水や胸水がたまります。
3:× OHSSの発症にはhCGが深く関わっています。
プロゲステロンの上昇が原因で発症するわけではありません。
4:○ 排卵の引き金として投与するhCG製剤が、発症の主な契機になります。
妊娠が成立して内因性のhCGが増えると、症状が悪化・遷延しやすくなります。
【ポイント】
OHSSの症状は、腹部膨満、腹水・胸水、乏尿、体重増加、血液濃縮です。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性や若年者はOHSSのリスクが高く、全胚凍結などで予防します。