令和 4 年(2022 年)3 月 1 日、A さん(27 歳、初産婦)は妊娠 28 週 0 日、自宅で胎動の減少、性器出血、持続的な腹部の痛みを認めた。
かかりつけの地域周産期母子医療センターを受診し、直ちに常位胎盤早期剝離と診断され、緊急帝王切開術にて B ちゃんを出産した。
B ちゃんの出生時の体重は 1,300 g、Apgar〈アプガー〉スコアは 1 分後 2 点、5 分後 3 点、10 分後 4 点であり、蘇生処置が行われた。
その後、重症新生児仮死の診断で NICU に入院し、人工呼吸器が装着され、閉鎖式保育器に収容された。
B ちゃんが入院中の病棟の病床数は、NICU 6 床、GCU 12 床、合計 18 床である。
3 交代制で、深夜勤帯は NICU 2 名、GCU 2 名の合計 4 名の看護師または助産師と新生児科医師 1 名が勤務している。
近年、自然災害が多発しているため、深夜勤帯に災害が発生したことを想定した避難訓練を実施した。
訓練では、NICU で緊急避難が必要な場合の避難優先順位について確認した。
優先順位が高いのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
深夜勤帯の少ない人員(NICU2名、GCU2名、医師1名)で災害が起きた場合の、NICUからの避難の優先順位を問う問題です。
限られた人手で多くの児を安全に避難させるには、移動が容易な児から先に避難させます。
【選択肢別解説】
1:× 酸素投与中の児は、酸素ボンベやバッグなどの準備が必要です。
移動に時間と人手がかかるため、最優先にはなりません。
2:× 人工呼吸器管理中の児は、用手換気をしながらの移動となり、1人の児に複数の職員が必要です。
最も時間と人手がかかるため、避難の順番は後になります。
3:× 動脈ライン挿入中の児は、ラインの固定や事故抜去への注意が必要です。
移動に手間がかかり、優先度は高くありません。
4:○ コットで経口哺乳をしている児は、医療機器への依存がなく、職員が抱いて短時間で運べます。
先に避難させることで、人手と時間を重症児の避難に回せます。
【ポイント】
災害時の避難は、より多くの児を救うために、移動の手間が少ない軽症児から順に行うのが原則です。
平時から避難経路、搬送具、役割分担を決めて訓練しておきます。