A さん(30 歳、経産婦)は、2 年前に離婚し長女(3 歳)と 2 人暮らしだったが、パートナー(36 歳、会社員)と同居後まもなくして妊娠が判明し、婚姻届を提出している。
妊娠経過は順調で、妊娠 37 週に 3,000 g の男児を出産、産後 5 日に 2,900 g の児とともに退院した。
保健センターから委託を受けた助産師は、産後 25 日に新生児訪問で A さんの自宅を訪問した。
児は母乳栄養で退院時から体重が 420 g 増加、活気があり、頭皮、両眉および両頰に丘状の黄色湿疹があり、べたついている。
A さんは「沐浴は夫が毎日、ガーゼのハンカチを使って石鹸でしっかり洗っています。沐浴後は母乳を飲ませています」と話す。
児の排尿は 8〜10 回/日、排便は 2〜3 回/日程度である。
助産師の A さんへの助言で適切なのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
産後25日の新生児訪問で、母乳栄養の児が退院後20日で420g増え、排尿8〜10回/日、排便2〜3回/日、活気もある場面です。
頭皮、眉、頰にべたつく黄色の湿疹があり、乳児脂漏性湿疹と考えられます。
沐浴ではガーゼのハンカチで石鹸を使ってしっかり洗っています。
【選択肢別解説】
1:× 1日あたり約21gの体重増加があり、排尿・排便の回数も十分で活気もあります。
母乳は足りていると判断でき、人工乳を追加する必要はありません。
2:○ 脂漏性湿疹は皮脂の過剰な分泌が原因で、石鹸で皮脂を落とすことが大切です。
ガーゼでこすると皮膚を傷つけるため、よく泡立てた石鹸を手につけてやさしく洗うよう助言します。
3:× 排便は1日2〜3回あり、便秘ではありません。
肛門刺激を日課として行う必要はありません。
4:× 母乳栄養の児に白湯は不要です。
白湯を飲ませると母乳の飲む量が減ることがあり、勧められません。
【ポイント】
乳児脂漏性湿疹は生後2〜3か月ころまでに多く、毎日石鹸で洗って皮脂を落とし、よくすすぐことで改善します。
夫が沐浴を担当していることを認め、具体的な洗い方を夫婦に伝えます。