正答2
解説
正解は2です。
早産児の脳室内出血(IVH)の発症時期と特徴を問う問題です。
脳室内出血は、脳室周囲の上衣下胚層の脆弱な血管が、脳血流の変動で破綻して起こります。
【選択肢別解説】
1:× 低体温療法の適応は、在胎36週以上で出生した児の低酸素性虚血性脳症です。
早産児の脳室内出血は適応ではありません。
2:○ 脳室内出血の大部分は、循環動態が不安定な生後72時間以内に起こります。
この時期は体位変換や処置を最小限にし、血圧や血液ガスの急な変動を避けます。
3:× 早産児の脳室内出血の主な原因は分娩時外傷ではありません。
上衣下胚層の血管の未熟性と、脳血流の自動調節能が未熟なことが原因です。
4:× 脳室内出血は在胎週数が短いほど起こりやすく、在胎32週未満の児に多くみられます。
在胎34週以降の児にはまれです。
5:× 急性期の診断には、大泉門から行う頭部超音波検査が用いられます。
保育器内でも繰り返し行え、移動の負担がないためです。
【ポイント】
上衣下胚層は在胎32〜34週ころに退縮するため、それより早く生まれた児に脳室内出血が起こりやすくなります。
重症例では出血後水頭症や脳室周囲出血性梗塞を合併します。