A さん(28 週、初妊婦)の推定胎児体重は 930 g(−1.5 SD)であり、超音波検査と ノンストレステスト〈NST〉が実施された。
胎児異常はない。
Biophysical Profile Score〈BPS〉は 10 点であった。
A さんへの対応で必要なのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
推定胎児体重は−1.5SDで、胎児発育不全(FGR)の基準に該当します。
ただし胎児異常はなく、Biophysical Profile Score(BPS)は満点の10点で、胎児の状態は良好です。
【選択肢別解説】
1:○ 経過観察が必要な対応です。
BPS10点は胎児の低酸素を示す所見がないことを意味するため、超音波で発育や羊水量、血流を定期的に評価しながら経過をみます。
2:× 母体への酸素投与は、胎児の発育を改善する効果が確立していません。
胎児の状態も良好なため必要ありません。
3:× 葉酸投与は、妊娠前から妊娠初期の神経管閉鎖障害の予防に用います。
妊娠28週のFGRの治療にはなりません。
4:× 羊水検査は、染色体異常などを確定診断する検査です。
胎児異常の所見がなく、流産などのリスクもあるため、現時点で必要ありません。
【ポイント】
BPSは胎児呼吸様運動、胎動、筋緊張、羊水量、NSTの5項目を各2点で評価し、8〜10点を正常とします。
FGRでは、胎児の状態が悪化した場合に分娩の時期を判断するため、定期的な評価が欠かせません。