正答1
解説
正解は1です。
機能的残気量(FRC)は、安静時の呼気の終わりに肺に残っている空気の量です。
妊娠中は子宮の増大によって肺が下から押し上げられ、FRCが約20%減少します。
【選択肢別解説】
1:○ 横隔膜の挙上がFRC低下の主な要因です。
増大した子宮に押されて横隔膜が約4cm挙上し、呼気終末の肺容量が小さくなります。
2:× 妊娠中の呼吸数はほとんど変化しません。
分時換気量の増加は、主に1回換気量の増加によるものです。
3:× 妊娠中の肺活量はほぼ変化しません。
横隔膜は挙上しますが、胸郭の横径が広がるため肺活量は保たれます。
4:× 心臓の上方転位は横隔膜挙上の結果であり、FRC低下の要因ではありません。
5:× 妊娠中のPaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)は上昇ではなく低下します。
プロゲステロンが呼吸中枢を刺激して換気が増え、30mmHg程度まで下がります。
【ポイント】
FRCが減ると酸素の予備が少なくなるため、妊婦は無呼吸時に低酸素血症になりやすいです。
妊娠中は1回換気量が約40%増加し、軽度の呼吸性アルカローシスになります。