産後の授乳について母乳栄養または人工栄養にするか迷っている初妊婦に対して、助産師は具体的な授乳のイメージができるように説明し「一緒に考えましょう」 と伝えた。
このときの助産師の対応は、倫理原則のうちどれか。
正答4
解説
正解は4です。
医療倫理の4原則(自律尊重・善行・無危害・正義)のどれに当たる対応かを問う問題です。
助産師は情報を具体的に伝えたうえで「一緒に考えましょう」と、妊婦自身が選べるよう支えています。
【選択肢別解説】
1:× 正義は、医療資源や利益・負担を公平に配分するという原則です。
この場面は配分の公平さではなく、本人の選択を支える場面なので当てはまりません。
2:× 善行は、対象者の利益になることを積極的に行う原則です。
助産師が「母乳がよい」などと判断して勧めたわけではないため、中心となる原則ではありません。
3:× 無危害は、害を与えない・害を避けるという原則です。
授乳方法の選択を支える場面であり、害を避けることが主題ではありません。
4:○ 自律尊重は、本人が十分な情報を得て自分で決めることを尊重する原則です。
授乳のイメージがわくよう説明し、決定を急がせず一緒に考える姿勢は、妊婦の意思決定を支えるものです。
【ポイント】
「情報提供+本人が決める」は自律尊重、「本人のためになることをする」は善行と区別して覚えます。
インフォームド・コンセントや共有意思決定は自律尊重に基づく考え方です。