A さん(32 歳、初産婦)は妊娠 39 週 2 日、 5 時に陣痛発来し 11 時に入院した。
17 時の内診所見は子宮口 6 cm 開大、Station −1。
19 時に訪室するとベッドに横になり、陣痛間欠 3 分、陣痛発作 30 秒であった。
内診所見は子宮口 7 cm 開大、 Station ±0、未破水、バイタルサインは、体温 36.7 ℃、脈拍 76/分、整、血圧 122/64 mmHg であった。
胎児心拍数陣痛図は reassuring fetal status であった。
このときの助産師の対応で適切なのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
17時から19時の2時間で子宮口は6cmから7cm、Stationは−1から±0と、進行はやや緩やかです。
陣痛発作は30秒とやや短く、産婦はベッドに横になっています。
バイタルサインは正常で、胎児の状態も良好(reassuring fetal status)です。
【選択肢別解説】
1:× 分娩中は発汗や呼吸で水分を失いやすいため、水分摂取は控えるのではなく勧めます。
脱水は微弱陣痛の原因にもなります。
2:○ 歩行などの上体を起こした姿勢は、重力によって児頭の下降を助け、子宮収縮を強めます。
母児の状態が良好で未破水なので、病棟の廊下の歩行を勧めることが適切です。
3:× 母体のバイタルサインと胎児の状態に異常はなく、医師に連絡すべき所見はありません。
まずは助産師が行えるケアで進行を促します。
4:× 人工破膜は医師の判断で行う処置です。
本例では破膜を必要とする状況ではなく、臍帯脱出や感染のリスクもあります。
【ポイント】
母児が正常な経過で進行が緩やかなときは、歩行や体位の工夫、排尿、水分・栄養補給など、助産師が行えるケアで陣痛と児頭の下降を促します。