A さん(38 歳、女性)は 3 年前から不妊治療を受けている。
「医師から新たな治療方法を勧められました。不妊治療をこのまま続けるか迷っています」と話す。
助産師は A さんへの意思決定支援を行うことにした。
意思決定の共有モデル〈shared model〉に沿った助産師の対応はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
意思決定の共有モデル(シェアード・ディシジョン・メイキング)は、医療者と患者が情報を共有し、患者の価値観を尊重しながら一緒に治療方針を決めていく方法です。
【選択肢別解説】
1:× 医療者が最善と考える治療を勧めるのは、医療者が主導して決めるパターナリズムモデルの対応です。
Aさんの迷いや価値観に向き合う対応になっていません。
2:× 説明冊子を渡して本人に判断を任せるのは、情報提供のみを行うインフォームドモデルに近い対応です。
一緒に考えるという共有モデルの要素が欠けています。
3:○ 治療を続けるリスクや利点を、Aさんの気持ちや価値観と照らし合わせながら一緒に検討する対応です。
医療者と本人がともに考えて決める、共有モデルに沿っています。
4:× 家族に相談することを勧めるだけでは、助産師としての意思決定支援になりません。
Aさんの迷いに直接向き合う対応が必要です。
【ポイント】
意思決定支援のモデルは「パターナリズム(医療者が決める)」「インフォームド(本人が決める)」「シェアード(一緒に決める)」の3つに整理します。