A さん(37 歳、初産婦)は身長 155 cm、非妊時体重 48 kg で妊娠経過は順調であった。
13 時に陣痛発来し、15 時に夫に付き添われて入院した。
入院時、内診所見は子宮口 3 cm 開大、展退度 60 %、Station −3、子宮頸管の硬度は中、子宮口の位置は中央、矢状縫合は横径に一致し、小泉門は 3 時の方向に触れ、未破水である。
陣痛間欠 5 〜 6 分、陣痛発作 30 秒。
胎児心拍数基線は 145 bpm であった。
入院後 10 時間、陣痛開始から 12 時間経過し、陣痛間欠は 4 分、陣痛発作は 40 〜50 秒となった。
胎児心拍数陣痛図は正常。
内診所見は、子宮口 6 cm 開大、展退度 70 %、Station +1、小泉門が先進し 1 時の方向に触れた。
A さんは陣痛間欠時、うとうとする様子が見られた。
このときのアセスメントで正しいのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
陣痛開始から12時間の時点で、子宮口6cm、Station +1、陣痛間欠4分、発作40〜50秒、胎児心拍数陣痛図は正常です。
小泉門は先進して1時方向に回旋しており、第1頭位で第2回旋が進んでいます。
【選択肢別解説】
1:○ 陣痛の強さは正常範囲で、子宮口の開大と児頭の下降、回旋が順調に進んでいます。
胎児の状態も良好であり、正常経過と判断できます。
陣痛間欠時にうとうとするのは、産痛の合間に休息がとれているよい状態です。
2:× 微弱陣痛は、子宮口4〜6cmでは陣痛周期が6分30秒以上、または発作が40秒以内のものです。
本例は間欠4分、発作40〜50秒であり、微弱陣痛には当たりません。
3:× 低在横定位は、児頭が骨盤底近くまで下降しても矢状縫合が横径に一致したまま回旋しない状態です。
本例は小泉門が1時方向まで回旋しているため該当しません。
4:× 本例は陣痛開始から12時間で、子宮口の開大と児頭の下降が順調に進んでおり、分娩第1期の遷延には当たりません。
なお遷延分娩は、分娩開始後、初産婦で30時間、経産婦で15時間を経過しても児が娩出されないものをいいます。
【ポイント】
分娩の評価は、陣痛・子宮口の開大・児頭の下降と回旋・胎児の状態を総合して行います。
遷延分娩は「初産婦30時間、経産婦15時間」が基準です。