A さん(37 歳、初産婦)は身長 155 cm、非妊時体重 48 kg で妊娠経過は順調であった。
13 時に陣痛発来し、15 時に夫に付き添われて入院した。
入院時、内診所見は子宮口 3 cm 開大、展退度 60 %、Station −3、子宮頸管の硬度は中、子宮口の位置は中央、矢状縫合は横径に一致し、小泉門は 3 時の方向に触れ、未破水である。
陣痛間欠 5 〜 6 分、陣痛発作 30 秒。
胎児心拍数基線は 145 bpm であった。
入院時の助産診断で正しいのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
入院時の内診所見から、胎向、児頭の下降度、頸管の成熟度、分娩の進行段階を判断する問題です。
【計算】
Bishop(ビショップ)スコアの各項目を採点します。
子宮口開大度3cmは2点です。
展退度60%は2点です。
Station −3は0点です。
子宮頸管の硬度が中等度は1点です。
子宮口の位置が中央は1点です。
合計は2+2+0+1+1=6点です。
【選択肢別解説】
1:× 内診では恥骨側を12時とし、母体の左側が3時の方向になります。
小泉門が3時方向にあるのは児背が母体の左側にあることを示し、第2頭位ではなく第1頭位です。
2:× Station −3では児頭はまだ高い位置にあり、児頭最大周囲径は骨盤入口部より上にあります。
児頭最大径が骨盤峡部にあるのは、Station +3前後まで下降したときです。
3:× 計算のとおり、Bishopスコアは9点ではなく6点です。
4:○ Friedman(フリードマン)曲線では、子宮口の開大が緩やかな潜伏期の後、開大が加速する活動期に入ります。
陣痛開始から2時間で子宮口3cm、陣痛間欠5〜6分であり、潜伏期と判断できます。
【ポイント】
Bishopスコアは「開大度・展退度・Station・硬度・位置」の5項目で、9点以上で頸管が成熟していると判断します。
内診での時計表示は「恥骨側が12時、母体の左が3時、右が9時」です。