A さん(32 歳、初産婦)は産褥 5 日、児は母乳のみで順調に体重が増加している。
退院指導を行ったとき、A さんは「実は、妹の子どもが 1 か月で乳幼児突然死症候群だったんです。予防のことも含めて教えてください」と話した。
乳幼児突然死症候群〈SIDS〉に関する助産師の説明で正しいのはどれか。
2 つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3です。
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、それまで元気だった乳児が、主に睡眠中に予兆や既往歴なく突然死亡する疾患です。
原因はまだ明らかではありませんが、発症のリスクを下げる方法がわかっています。
【選択肢別解説】
1:○ 柔らかい寝具は、顔が埋もれて窒息する危険を高めます。
睡眠時は固めのマットレスを使用し、顔の周りに柔らかい物を置かないよう説明します。
2:× 日本でのSIDSの発症頻度は、約15,000人に1人ではなく、出生約6,000〜7,000人に1人と推定されています。
3:○ うつぶせ寝は、あおむけ寝に比べてSIDSの発症率が高いことがわかっています。
1歳になるまでは、寝かせるときはあおむけにするよう説明します。
4:× SIDSは遺伝性疾患ではありません。
親族に発症者がいても、同じ病気が遺伝するわけではないことを伝え、不安を和らげます。
5:× 母乳で育てられている児は、人工乳の児よりSIDSの発症率が低いとされています。
夜間を人工乳にする必要はなく、できるだけ母乳育児を続けるよう勧めます。
【ポイント】
厚生労働省はSIDSの予防として「1歳になるまではあおむけに寝かせる」「できるだけ母乳で育てる」「たばこをやめる」の3点を勧めています。