妊娠 38 週、分娩が進行している。
胎児心拍数陣痛図(別冊No. 1)を別に示す。
胎児心拍数波形のレベル分類はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
胎児心拍数陣痛図を、心拍数基線・基線細変動・一過性頻脈・一過性徐脈の順に評価し、レベル1〜5に分類する問題です。
【図の読み取り】
胎児心拍数基線は約145bpmで、正常範囲(110〜160bpm)にあります。
基線細変動は振幅がおよそ6〜25bpmの範囲にあり、正常(中等度)です。
子宮収縮は約2〜3分ごとに規則的にみられます。
収縮に一致して、心拍数が30秒未満の短時間で急に下がり、すぐに回復する一過性徐脈が散発しています。
最も深いものでも最下点は約120bpmで、持続は短く、軽度変動一過性徐脈と判断できます。
【選択肢別解説】
1:× レベル1(正常波形)は、基線と細変動が正常で、一過性徐脈がない場合です。
本例には変動一過性徐脈があるため、レベル1には当たりません。
2:○ 基線と基線細変動が正常で、軽度変動一過性徐脈を伴う場合はレベル2(亜正常波形)に分類されます。
本例の所見はこれに一致します。
3:× レベル3(異常波形・軽度)は、基線細変動が正常でも軽度遅発一過性徐脈や高度変動一過性徐脈などを伴う場合です。
本例の一過性徐脈は軽度の変動一過性徐脈なので該当しません。
4:× レベル4(異常波形・中等度)は、基線細変動の減少に高度変動一過性徐脈を伴う場合や、高度遷延一過性徐脈を伴う場合などです。
本例にはそのような所見はありません。
5:× レベル5(異常波形・高度)は、基線細変動の消失を伴う繰り返す一過性徐脈や高度徐脈などの場合です。
本例は基線細変動が保たれており該当しません。
【ポイント】
変動一過性徐脈は「30秒未満で急速に下降する」ことが特徴です。
高度変動一過性徐脈は、最下点70bpm未満で持続30秒以上、または最下点70〜80bpmで持続60秒以上のものを指し、それ以外は軽度に分類します。