正答2
解説
正解は2です。
Basedow(バセドウ)病は、甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体に対する自己抗体(TRAb)によって甲状腺機能が亢進する疾患です。
妊娠中の病状の変化、治療薬の胎児への影響、新生児への影響を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× Basedow病では甲状腺ホルモンが過剰になるため、負のフィードバックでTSHは高値ではなく低値になります。
2:○ 妊娠初期のチアマゾール服用は、頭皮欠損や臍腸管の異常などの先天異常(チアマゾール奇形症候群)との関連が報告されています。
そのため妊娠初期はプロピルチオウラシルへの変更などが検討されます。
3:× Basedow病は妊娠初期に増悪しやすく、妊娠後期には軽快することが多いです。
そして出産後に再び増悪しやすいため、記述は逆になっています。
4:× 新生児の甲状腺機能亢進症は、授乳ではなく母体のTRAbが胎盤を通過することで起こります。
抗甲状腺薬の母乳への移行はわずかで、適切な量であれば授乳は可能です。
【ポイント】
Basedow病合併妊娠は「妊娠初期に増悪、後期に軽快、産後に再増悪」の経過をとります。
新生児バセドウ病の原因はTRAbの経胎盤移行であり、授乳ではない点が頻出です。