A さん(38 歳、初産婦)は妊娠 40 週3日。
胎児心拍数陣痛図で変動一過性徐脈を認め、吸引分娩で3,800 gの男児を出生した。
出生直後の児は、啼泣がなく、筋緊張は低下し、羊水混濁は認めなかった。
直ちに蘇生を行った。
バッグ・マスク換気による人工呼吸を継続していたところ、上腹部の腹部膨満を認めたため、胃管を挿入することとした。
日齢2。
血清ビリルビン値 16.5 mg/dL となり光線療法が開始された。
A さんへの児についての説明で正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5です。
日齢2で血清ビリルビン値16.5 mg/dLとなり、光線療法が始まった場面です。
光線療法の仕組みと、治療中の児のケアについて説明する問題です。
【選択肢別解説】
1:× 光線療法中でも、状態が安定していれば沐浴を控える必要はありません。
治療を短時間中断して、清潔のケアや授乳を行えます。
2:○ 光線によって水に溶けやすい形に変わったビリルビンは、胆汁とともに便や尿に排泄されます。
便の排泄を促すことで、ビリルビンの腸からの再吸収も減らせます。
3:× 光線療法中は皮膚からの不感蒸泄が増えるため、脱水になりやすくなります。
水分を制限するのではなく、十分な水分を補給します。
4:× 母乳の摂取を制限する必要はありません。
授乳を続けることで腸の動きが促され、ビリルビンの排泄が進みます。
5:○ 光線から性腺を保護するため、オムツを着けたまま照射します。
目も網膜を守るためアイマスクで保護します。
【ポイント】
光線療法中の観察とケアは「目と性腺の保護、体温、脱水、便の性状(緑色の便)、皮膚の発疹」がポイントです。
治療中も母子の接触や授乳の機会を確保します。