正答1
解説
正解は1です。
ホルモン補充療法(HRT)はエストロゲンを補う治療で、血栓症やホルモン依存性のがんを悪化させるおそれがあります。
禁忌と、慎重に投与すればよい状態、むしろ適応となる状態を区別する問題です。
【選択肢別解説】
1:○ エストロゲンには血液凝固を促進する作用があり、静脈血栓塞栓症のリスクを高めます。
深部静脈血栓症の既往はHRTの禁忌です。
2:× 子宮頸部異形成は、主にヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって起こり、エストロゲン依存性ではありません。
HRTの禁忌には含まれません。
3:× 高脂血症(脂質異常症)は禁忌ではありません。
エストロゲンはLDLコレステロールを下げる作用があります。
経口剤は中性脂肪を上げることがあるため、高トリグリセリド血症では経皮剤を選ぶなどの配慮をします。
4:× 骨粗鬆症は禁忌ではなく、HRTの適応の一つです。
エストロゲンには骨吸収を抑えて骨量を保つ作用があります。
5:× 喘息はHRTの禁忌ではありません。
【ポイント】
HRTの主な禁忌は「乳癌・子宮内膜癌、原因不明の不正性器出血、静脈血栓塞栓症の既往、冠動脈疾患・脳卒中の既往、重度の肝疾患、妊娠」です。
子宮のある女性にはエストロゲンに黄体ホルモンを併用し、子宮内膜増殖症を防ぎます。