正答4
解説
正解は4です。
妊娠すると、循環血液量の増加やプロゲステロンの作用により、腎臓と尿路にさまざまな変化が起こります。
腎血流量と尿管の平滑筋の変化を理解しているかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 尿の流出障害(水腎症)は左側ではなく右側に起こりやすいです。
子宮が右に傾きやすいことや、右の卵巣静脈が右尿管と交差することが原因とされます。
2:× 腎血流量と糸球体濾過量が増えるため、尿素窒素やクレアチニンは非妊時より低値になります。
3:× 糸球体濾過率(GFR)は低下ではなく、妊娠初期から約50%増加します。
4:○ 糸球体濾過量が増える一方で、尿細管での再吸収が追いつかなくなります。
そのため血糖値が正常でも尿糖が出ることがあります(腎性糖尿)。
5:× プロゲステロンには平滑筋を弛緩させる作用があり、尿管の緊張は増すのではなく低下します。
そのため尿管が拡張し、尿路感染症を起こしやすくなります。
【ポイント】
妊娠中は「GFR増加、BUN・クレアチニン低下、尿糖が出やすい、尿管拡張は右側優位」と覚えます。
尿の停滞から腎盂腎炎を起こしやすい点にも注意が必要です。