震度6強の大規模地震が発生し、被災地で多くの家屋が損壊した。
公共交通機関の運行は停止し、主要道路の損傷によって複数地域で通行不能が生じている。
一時避難所が開設されて家屋が損壊した住民の受け入れが行われた。
避難者の中には妊婦が複数含まれていたが、身体的不調の訴えはない。
被災した妊婦のための初期対応で適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
大規模災害の直後で交通網が寸断されており、避難所の妊婦には現時点で体調不良の訴えはありません。
今後起こりうる異常に備えた初期対応を考える問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 被災地では医療機関自体が被災していることもあり、分娩や異常時にどこへ搬送できるかを把握しておく必要があります。
母体搬送が可能な周産期医療施設の情報を早期に収集することが、妊婦の安全確保につながります。
2:× 主要道路が通行不能で交通機関も止まっているため、症状のない妊婦に早急な受診を勧めるのは現実的ではなく、移動による危険もあります。
3:× 避難所で動かずに過ごすと、深部静脈血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)のリスクが高まります。
妊婦はもともと血栓ができやすいため、適度な運動と水分摂取を促します。
4:× 特定妊婦は、出産後の養育について出産前から支援が特に必要と認められる妊婦のことです。
母子健康手帳を持っていないことだけで特定妊婦と判断するのは誤りです。
【ポイント】
災害時の妊婦支援では、周産期医療施設や搬送手段の情報収集、深部静脈血栓症の予防、ストレスへの配慮が重要です。
災害時小児周産期リエゾンが、被災地の周産期医療の調整役を担います。