A さん(32 歳、初産婦)は既往歴・家族歴ともに特記すべきことはなく、妊娠経過に異常はない。
妊娠 37 週に妊婦健康診査のため助産師外来を受診した。
A さんの状態について現時点で医師への報告が必要な情報はどれか。
正答1
解説
正解は1です。
妊娠37週は正期産に入った時期で、分娩の前兆となる所見と、異常を示す所見を見分ける必要があります。
妊娠週数に見合った子宮底長かどうかを判断することがポイントです。
【選択肢別解説】
1:○ 子宮底28 cmは妊娠37週としては小さすぎます。
妊娠37週の子宮底長はおおむね30 cm台前半が目安で、胎児発育不全や羊水過少の可能性があるため医師への報告が必要です。
2:× 粘液性の血性分泌物(産徴、おしるし)は、子宮頸管の熟化に伴う正常な分娩の前兆です。
報告を急ぐ異常所見ではありません。
3:× 不規則で弱い10〜15分間隔の子宮収縮は前駆陣痛と考えられ、正期産では生理的な所見です。
4:× ノンストレステスト(NST)で20分間に2回以上の一過性頻脈があれば反応型(reactive)で、胎児の状態は良好と判断します。
【ポイント】
子宮底長の簡易的な目安は「妊娠週数マイナス約3〜5 cm」程度です。
正期産の妊婦では、産徴や前駆陣痛などの分娩の前兆を正常と判断し、発育や胎児の健康状態の異常を見逃さないことが大切です。