正答2
解説
正解は2です。
胎児への放射線の影響は、被ばくした時期によって現れ方が異なります。
受精直後は「影響なし」か「流産」かのどちらか、器官形成期は奇形、その後は中枢神経系の発達障害が主な問題になります。
【選択肢別解説】
1:× 妊娠3週(受精後約1週)は着床前後の時期で、影響は流産として現れるか、まったく影響が残らないかのどちらかです(all or noneの法則)。
中枢神経障害が問題となるのはもっと後の時期です。
2:○ 妊娠4〜10週ころは器官形成期にあたり、被ばくによる胎児奇形が最も起こりやすい時期です。
妊娠8週はこの時期に含まれます。
3:× 妊娠15週は器官形成期を過ぎ、脳の神経細胞が盛んに増殖・移動する時期です。
この時期に問題となるのは流産ではなく、精神発達遅滞などの中枢神経障害です。
4:× 妊娠35週は脳の主要な発達期も過ぎており、精神発達遅滞のリスクは低くなります。
この時期に問題となるのは主に将来の発がんリスク(確率的影響)です。
【ポイント】
「着床前後は流産、器官形成期は奇形、妊娠中期は精神発達遅滞」と時期と影響を対応させて覚えます。
通常の診断用エックス線検査の線量では、胎児に確定的影響が出るしきい線量(約100 mGy)を下回ることが多い点も、妊婦への説明で重要です。