A さん(32 歳、女性、B 市在住、育児休業中)は子ども 2 人(長男 1 歳 8 か月、長女 3 か月)と暮らしている。
夫は海外に単身赴任中である。
A さんは地区の子育てサロンで地区担当保健師に「育児と家事を 1 人で担い疲労がたまっている。実家は遠くサポートを得られない。長男が昼寝や就寝の時間に寝ないとイライラして怒鳴ってしまう。暴力は振るっていない。なんとか頑張っています」と話した。
地区担当保健師は、日々の頑張りをねぎらい、 3 日後の家庭訪問の約束をするとともに、保健センターではいつでも電話相談に応じていることを伝えた。
保健センターに戻った地区担当保健師は、A さんと子どもの情報を収集することにした。
収集する情報で優先度が高いのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
Aさんは夫が単身赴任中で、1歳8か月の長男と3か月の長女の育児と家事を1人で担い、疲労がたまっています。
長男が寝ないとイライラして怒鳴ってしまうと話しており、長男への不適切な関わりにつながるおそれがあります。
訪問の前に、いらだちの対象となっている長男の発達や養育の状況を、最も新しい記録で確認することが優先されます。
【選択肢別解説】
1:× 産婦健康診査の記録は、長女の出産後のAさんの心身の状態を知るのに役立ちます。
しかし今回の困りごとは長男への関わりであり、長男の状況を確認する記録のほうが優先されます。
2:× 住民基本台帳の情報からわかるのは、主に住所や世帯の構成です。
家族構成はすでに把握できており、育児の状況や子どもの発達はわかりません。
3:○ 長男の1歳6か月児健康診査の記録が、優先度の高い情報です。
長男が受けた最も新しい健診であり、長男の発達の状況や育てにくさの有無、そのときの母親の育児の様子や困りごとがわかります。
長男の特性や養育の状況を把握することで、Aさんのいらだちの背景と、必要な支援を考える手がかりになります。
4:× 長女の母子健康手帳の交付時面接の記録は、妊娠初期の情報であり、現在の状況を知るには古い情報です。
【ポイント】
子育ての困りごとの相談では、困りごとの中心となっている子どもについて、最も新しい健診記録から発達と養育の状況を確認します。