A 市の国民健康保険を担当する保健師は、加入者の平均年齢が上昇していることを把握したため、データヘルス計画を見直すこととした。
データヘルス計画の見直しにあたり、国保データベース〈KDB〉で把握するもので優先度が高い指標はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
A市の国民健康保険では、加入者の平均年齢が上がっています。
国保データベース(KDB)システムは、健診・医療・介護のデータを結びつけて分析できる仕組みです。
加入者の高齢化に対応してデータヘルス計画を見直すには、介護が必要な状態への移行を防ぐ視点が重要になります。
【選択肢別解説】
1:× 介護給付費は、介護サービスにかかった費用の指標です。
費用の総額は利用者数やサービス単価の影響を受け、加入者の健康状態の変化を直接示すものではありません。
2:× 難病の医療費は、加入者の平均年齢の上昇とは直接関係しない指標です。
難病は年齢に関係なく発症し、医療費の多くは公費負担医療の対象となります。
3:○ 新規要介護認定者数は、優先度の高い指標です。
加入者の高齢化が進むと、介護が必要となる人が増えることが予想されます。
新たに要介護認定を受けた人の数や原因疾患を把握すれば、重症化予防や介護予防につながる保健事業を計画する根拠になります。
4:× 特定保健指導実施率は、40〜74歳の生活習慣病予防の取り組み状況を示す指標です。
大切な指標ですが、加入者の高齢化という課題に対応する指標としては優先度が下がります。
5:× 特定健康診査結果の有所見率も、40〜74歳の生活習慣病のリスクを示す指標です。
高齢化に伴う介護への移行を把握する指標ではありません。
【ポイント】
KDBは健診・医療・介護のデータを一体的に扱えることが特徴です。
高齢者の保健事業と介護予防を一体的に進めるうえで、要介護認定の状況は重要な情報になります。