A さん(85 歳、女性)は通いの場に継続して参加している。
保健師はAさんから 「耳の聞こえが悪く、にぎやかな中では聞き返してばかりで皆に迷惑をかけるから、通いの場への参加を辞めることを考えている」と相談を受けた。
保健師が A さんへ最初に行う声かけで最も適切なのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
Aさんは85歳で、難聴のため周囲に迷惑をかけていると感じ、続けてきた通いの場をやめようと考えています。
最初の声かけでは、解決策を示す前に、Aさんのつらい気持ちを受け止めることが大切です。
【選択肢別解説】
1:× 補聴器の購入をすぐに勧めるのは、最初の声かけとして適切ではありません。
Aさんの気持ちを受け止めないまま解決策を示すと、相談しにくくなります。
2:○ 「聞こえづらさに悩まれつらい状況だったのですね」は、最初の声かけとして最も適切です。
Aさんの気持ちに共感を示すことで、安心して思いを話せる関係ができます。
そのうえで、受診や補聴器、通いの場での工夫など具体的な対策を一緒に考えられます。
3:× 別の通いの場を紹介するのは、最初の声かけとして適切ではありません。
Aさんが今の通いの場をどう思っているかを確かめる前に、今の場から離れる方向へ導くことになります。
4:× 「80代になれば誰しも耳の聞こえは悪くなりますよね」は不適切です。
Aさんの悩みを一般論で片づけ、気持ちを軽く扱う言葉になってしまいます。
5:× 皆に大きな声で話してもらうよう依頼すると伝えるのは、最初の声かけとして適切ではありません。
Aさんの意向を確かめずに周囲へ働きかけると、かえって迷惑をかけているという思いを強めるおそれがあります。
【ポイント】
相談を受けたときの最初の対応は「受容・共感」です。
高齢者の難聴は閉じこもりや社会的孤立につながりやすいため、通いの場への参加を続けられるよう支えることが重要です。