A 社は、従業員 1,200 名の IT 企業である。
社内に数か所ある喫煙室について「喫煙室付近が、たばこ臭くとても不快である」と複数の社員から保健師に訴えがあった。
保健師が喫煙室を巡視すると喫煙室周辺にたばこ臭が認められた。
受動喫煙を防止するために保健師が最初に行う対応で優先度が高いのはどれか。
各部署の喫煙率について調査する。 喫煙室の利用上の注意点を喫煙室内に貼付する。 喫煙室周辺のたばこ臭について衛生委員会へ報告する。 社員に対し受動喫煙の現状についてのアンケート調査を実施する。 購入状況を確認しています… 正答 3
解説 正解は3です。
喫煙室周辺のたばこ臭について複数の社員から訴えがあったとき、受動喫煙防止のために保健師が最初に行う対応を問う問題です。
A 社は従業員1,200名で、保健師が巡視したところ、実際に喫煙室の周辺でたばこ臭が確認されました。
喫煙室の煙が漏れ出していることが考えられ、設備の改善を含めた組織としての対応が必要です。
【選択肢別解説】
1:× 各部署の喫煙率の調査は、禁煙支援を考えるうえでは役立ちます。
しかし、喫煙室から煙が漏れているという職場環境の問題の解決には直接つながりません。
2:× 喫煙室の利用上の注意点を貼り出すことは、喫煙者への呼びかけにすぎません。
煙の漏れという設備の問題を解決するには不十分です。
3:○ 喫煙室周辺のたばこ臭について衛生委員会に報告することが最初の対応です。
衛生委員会は労働者の健康障害の防止に関する重要事項を調査・審議する場であり、事業者と労働者が一緒に設備の改善などの対策を検討できます。
4:× 社員へのアンケート調査は、受動喫煙の状況を把握する方法の一つです。
しかし、すでに複数の訴えがあり、巡視でたばこ臭も確認されているため、まずは組織として対応を検討することが先です。
【ポイント】
職場の健康問題は、衛生委員会を通じて事業者と労働者が協議し、組織として対策を講じることが基本です。
受動喫煙の防止は、労働安全衛生法でも事業者の努力義務とされています。