A 市は人口 25 万人、高齢化率 31.4 % の中核市で、国民健康保険の加入者(被保険者)は 5 万 5 千人(加入率 22 %)である。
医療費分析を行ったところ、人工透析患者が年々増加しており、その約 6 割が糖尿病有病者であった。
そのため、保健師は糖尿病重症化予防対策を強化することにした。
糖尿病重症化予防教室に参加を申し込んだ 40 人のうち 3 回(全課程)参加したのは 28 人であった。
保健師は、参加者が教室終了後も受診を中断せず生活習慣改善に継続して取り組めるよう行動変容の支援が必要と考えた。
参加者が継続的に糖尿病重症化予防に取り組むための保健師の支援で最も適切なのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
糖尿病重症化予防教室の終了後も、参加者が受診と生活習慣の改善を継続できるようにする支援を問う問題です。
教室を修了したのは40人中28人です。
教室が終わると支えがなくなり、受診中断や生活習慣の後戻りが起こりやすくなります。
行動を続けるには、仲間どうしで励まし合える継続的な場が有効です。
【選択肢別解説】
1:× 家庭でできる運動の紹介は情報提供にとどまります。
継続を支える仕組みにはならないため、最も適切とはいえません。
2:○ 継続的な情報交換会の開催を提案することが最も適切です。
同じ課題をもつ参加者どうしが体験や工夫を共有し、互いに励まし合うことで、行動を続ける意欲が保たれます。
自主的なグループ活動に発展することも期待できます。
3:× 教室終了3か月後のメールでの励ましは1回限りの働きかけです。
終了直後から継続的に支える方法ではありません。
4:× セミナーの動画配信は一方向の情報提供です。
参加者どうしの交流や相互の支え合いが生まれにくく、継続支援としては不十分です。
【ポイント】
行動変容を維持するには、仲間による支え(ピアサポート)や継続的な関わりが効果的です。
教室型の事業では、終了後に自主グループなどへつなぐことを意識しましょう。