A 県ではヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症の届出数が減少し、後天性免疫不全症候群〈AIDS〉の届出数が増加している。
この 2 つの届出に関する A 県の国籍、年齢の分布、感染経路は全国の傾向と同様である。
A 県のエイズ対策担当者が取り組む対策で優先度が高いのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
HIV感染症の届出が減り、AIDSの届出が増えている県で、優先すべきエイズ対策を問う問題です。
HIV感染の段階で見つからず、AIDSを発症してから初めて診断される人が増えていることを意味します。
つまり、感染に早く気づくための検査の機会が不足していると考えられます。
【選択肢別解説】
1:○ 休日の検査体制の充実が優先されます。
働いている人などが受けやすい休日や夜間の検査を整えれば、AIDS発症前にHIV感染を見つけ、早期の治療につなげられます。
2:× 母子感染は、妊婦健診でのHIV検査と予防策によって日本ではまれになっています。
届出の傾向は全国と同様であり、母子感染が課題となっている状況ではありません。
3:× エイズ治療拠点病院を増やすことは治療体制の整備です。
しかし、この県の課題は感染に気づかないまま発症することであり、まず早期発見の体制を整える必要があります。
4:× エイズ患者の地域ケアシステムの構築は、療養を支える対策として重要です。
ただし、AIDSの届出が増えている根本の原因である検査の機会不足には対応していません。
5:× 国籍の分布は全国と同様であり、日本では届出の大半が日本国籍の人です。
外国人向けのパンフレットは、この県の課題に対する優先策ではありません。
【ポイント】
「HIV感染症の届出が減り、AIDSの届出が増える」状況は、発症して初めて感染がわかる人が多いことを示します。
対策は、検査を受けやすくすること(休日・夜間検査、即日検査など)が中心です。