A さん(30 歳、女性、アルバイト)は、 1 人暮らし。
妊娠 8 週で妊娠届出のために、保健センターに来所した。
「子どもは産みたいけれど、パートナーとは連絡がとれず出産費用や育児が心配」と話す。
実父母は車で 1 時間のところに住む。
本人は、10 歳代から気分障害があり精神科クリニックに通院し状態は落ち着いている。
地区担当保健師の A さんへの支援で、最初に行うのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
妊娠届出に来所した、支援者が少なく不安を抱える妊婦への最初の支援を問う問題です。
A さんは30歳のアルバイトで1人暮らしです。
パートナーとは連絡がとれず、出産費用や育児への不安を話しています。
気分障害で通院中ですが状態は落ち着いており、実父母は車で1時間の距離に住んでいます。
多くの課題がありますが、まず A さん自身の思いや状況を聞き、信頼関係を築くことが支援の出発点になります。
【選択肢別解説】
1:○ 出産や育児の準備状況を聞き、援助関係を形成することを最初に行います。
A さんが何に困り、何を望んでいるかを把握できれば、必要な支援を A さんと一緒に選べます。
信頼関係があることで、その後の継続支援も受け入れられやすくなります。
2:× 精神科クリニックとの連携は今後必要になる可能性があります。
しかし、状態は落ち着いており、本人の同意や意向を確認しないまま最初に行うことではありません。
3:× 出産予定の産婦人科医院との連携も重要です。
ただし、妊娠8週の段階で A さんの状況を十分に聞く前に行うものではありません。
4:× 経済的支援の窓口の紹介は、A さんの不安に応える支援の一つです。
しかし、経済状況や本人の希望を確認したうえで行うことであり、最初の対応ではありません。
5:× 実父母との調整は、A さんが実父母との関係をどう考えているかを確認しないまま行うべきではありません。
本人の意向を聞くことが先です。
【ポイント】
特定妊婦に該当しうる妊婦への支援でも、最初は本人の思いを受け止め、援助関係を形成することから始めます。
関係機関との連携は、本人の同意を得て進めることが原則です。