A さん(女児、小学 3 年生)は、昨日の給食後にトイレで嘔吐したため、早退した。
今朝、A さんの保護者から「病院を受診したところ、ノロウイルスによる感染性胃腸炎と診断された」と連絡があった。
このときの校内での感染拡大防止対策で優先度が高いのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
小学校でノロウイルスによる感染性胃腸炎の児童が発生したときに、最初に優先すべき感染拡大防止策を問う問題です。
A さんは給食後に校内のトイレで嘔吐しており、吐物を介した感染や、給食が原因となった集団発生の可能性があります。
まず校内にほかの発症者がいないかを把握することが、次の対策を決める出発点になります。
【選択肢別解説】
1:○ 児童全員の健康観察を実施することが最優先です。
嘔吐・下痢・発熱などの症状がある児童を早く見つけ、感染の広がりの範囲を把握できます。
その結果をもとに、休業や消毒などの対策を判断します。
2:× クラスを臨時休業にするかどうかは、発症者の数や広がりを把握したうえで、学校の設置者が判断するものです。
1人の発症の段階で、状況を確認せずに行う対策ではありません。
3:× 保健だよりでの指導は家庭への普及啓発として役立ちます。
しかし、いま校内で起きている感染の拡大を防ぐ即効性のある対策ではありません。
4:× 吐物処理の研修会は平常時の備えとして重要です。
今回は、まず発症者の把握を優先し、吐物処理は手順に沿って速やかに行うことが求められます。
【ポイント】
集団感染が疑われるときは、まず発症者の把握(健康観察)を行い、広がりを確かめてから対策を選びます。
ノロウイルスは少量で感染し、吐物の処理には次亜塩素酸ナトリウムを使う点も頻出です。