A さん( 8 歳、男児)は保健室に来て「家で転んだ」と訴えた。
養護教諭は前腕部に内出血を認めたため原因を尋ねると、説明が二転三転した。
このときの養護教諭の対応で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
8歳児の前腕部の内出血について、本人の説明が二転三転しています。
不自然な説明は、身体的虐待を疑うサインの1つです。
養護教諭はまず全身を観察して、ほかの外傷の有無を確認し、記録します。
【選択肢別解説】
1:× 身体測定の記録は、体重の増減などネグレクトの兆候を知るには役立ちます。
しかし、いま確認すべきなのは目の前の身体所見であり、優先度は低いです。
2:× 虐待が疑われる段階で保護者に原因を尋ねると、子どもへの暴力が強まるおそれがあります。
保護者への対応は、学校として組織的に検討したうえで行います。
3:× 校長への報告は必要です。
ただし、子どもがいる保健室から電話で伝えるのは不適切で、まず身体所見を確認してから報告します。
4:○ ほかの部位の外傷を確認すると、傷の新旧や部位、パターンから虐待の可能性を判断できます。
児童相談所などへの通告の根拠となる客観的な情報にもなります。
【ポイント】
虐待が疑われる外傷は、時期の異なる傷が混在する、衣服で隠れる部位にある、説明と傷が合わないといった特徴があります。
児童虐待防止法では、虐待を受けたと思われる児童を発見した者に通告義務があり、確証は不要です。