A さん(56 歳、男性)は、仕事の忙しさと職場の人間関係に悩み、夜間に熟睡できていない。
気持ちが晴れない日が月に 3 、 4 回あり、その都度会社を休む。
A さんの妻はこれをきっかけに体調を崩すことが増え、家事を十分にできずにいる。
娘は部屋に閉じこもりがちで中学校に行けなくなってしまった。
家族システム理論における A さん家族の状況はどれか。
恒常性 組織性 非累積性 循環的因果関係 購入状況を確認しています… 正答 4
解説 正解は4です。
家族システム理論は、家族を互いに影響し合う成員から成る1つのシステムとみなす考え方です。
事例では、Aさんの不調が妻の体調悪化につながり、娘の不登校も重なっています。
1人の変化が他の成員に波及し、それがまた家族全体に影響しています。
【選択肢別解説】
1:× 恒常性は、家族が変化に対して元の安定した状態を保とうとする性質です。
事例は安定を保つ働きではなく、不調が連鎖して広がっている状況です。
2:× 組織性は、家族が夫婦・親子などのサブシステムを含む階層構造をもつという性質です。
事例の、不調が次々に波及する状況を説明する概念ではありません。
3:× 非累積性は、家族全体の状態が成員一人ひとりの単純な合計にはならないという性質です。
事例の、影響が成員間を巡る状況を直接表すものではありません。
4:○ 循環的因果関係は、ある成員の変化が他の成員に影響し、その影響がまた戻ってくるという性質です。
Aさんの不調、妻の体調悪化、娘の閉じこもりが相互に影響し合う事例はこれにあたります。
【ポイント】
循環的因果関係では「誰か1人が原因」と直線的に考えず、家族全体の相互作用に注目して支援します。
家族システムの主な特性として、全体性、非累積性、循環的因果関係、恒常性、組織性を押さえておきましょう。