A 事業所の社員食堂で毎月行う調理従事者 20 名の便の細菌検査で、B さんから腸管出血性大腸菌が検出された。
B さんは特に症状がないが、受診した診療所の医師から腸管出血性大腸菌の無症状病原体保有者と診断された。
この診断後の対応で正しいのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
腸管出血性大腸菌感染症は、感染症法の三類感染症です。
三類感染症は、特定の職業への就業によって集団発生を起こしうる感染症で、就業制限の対象になります。
【選択肢別解説】
1:× 入院勧告の対象は一類・二類感染症などです。
三類感染症の腸管出血性大腸菌感染症では、無症状病原体保有者に入院の必要はありません。
2:× 腸管出血性大腸菌感染症は二類ではなく三類感染症です。
ただし医師は、無症状病原体保有者についても直ちに保健所に届け出る必要があります。
3:× 社員食堂の業務を休止する法的な義務はありません。
Bさんの就業を制限し、衛生管理を徹底することで対応します。
4:○ 三類感染症の患者や無症状病原体保有者は、飲食物に直接触れる業務への就業が制限されます。
病原体を保有しなくなったことが確認されるまで、その業務に就くことはできません。
【ポイント】
三類感染症はコレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフスの5つです。
三類は「入院勧告はないが就業制限がある」と覚えましょう。