A 市の地区担当保健師は、最近、家にひきこもっている 40〜50 代の子をもつ高齢者からの相談が増えていると感じている。
この現状を地域の課題として明らかにするために優先して収集する情報はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
保健師は、個別の相談の積み重ねから地域に共通する健康課題を見いだすことが求められます。
ひきこもりの子をもつ高齢者の相談が増えているという実感を地域の課題として裏付けるには、まず手元にある相談の実績を分析することが優先です。
【選択肢別解説】
1:× 人口の推移は地域の基本情報ですが、ひきこもりの子をもつ高齢者の相談が増えているかどうかはわかりません。
課題を明らかにするための優先度は低いです。
2:○ 相談記録には、相談件数の推移、相談者の年齢や家族構成、相談内容が蓄積されています。
分析すれば相談が実際に増えているか、どのような世帯に共通の問題があるかを確認でき、課題を根拠をもって示せます。
3:× 地区視診では地域の環境や生活の様子を観察できますが、家の中にひきこもっている人の実態は把握できません。
4:× 市民へのアンケートは時間と費用がかかり、ひきこもりの家族は回答しにくい可能性があります。
まず既存の相談記録を分析してから、必要に応じて実施を検討します。
【ポイント】
地域の課題を明らかにするときは、まず既存の資料(相談記録・事業実績)を分析し、不足する情報を新たな調査で補います。
いわゆる「8050問題」は、高齢の親とひきこもる中高年の子の世帯の孤立や困窮として注目されています。