A君(中学3年生)は中学1年生のときに筋委縮性側索硬化症〈ALS〉を発症した。
病状の進行によって、自力での呼吸が難しくなったため入院し、気管切開をして人工呼吸器を装着した。
退院後に復学する予定である。
学校における医療的ケアに係る関係者とその役割分担の組合せで正しいのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
学校で人工呼吸器の管理や痰の吸引などの医療的ケアを行うには、関係者の役割分担が必要です。
教育委員会、学校長、看護師、教員、保護者、主治医などが連携して安全な体制を整えます。
文部科学省の通知では、教育委員会が総括的な管理体制を構築し、学校長が校内の実施体制を整えることとされています。
【選択肢別解説】
1:× 医療的ケアを担当する看護師の配置を決定するのは、設置者である教育委員会です。
学校長は配置された看護師を含めた校内の実施体制を整備します。
2:× 痰の吸引等の研修は、都道府県や登録研修機関が実施します。
介護職員は研修を受講する立場で、研修を開催する役割はありません。
3:○ 教育委員会は総括的な管理体制の構築として、医療的ケアについて指導・助言を行う医師(指導医)を委嘱します。
指導医は看護師への指導や、実施体制についての助言を行います。
4:× 個別の教育支援計画は、学校が保護者や関係機関と連携して作成します。
保護者は計画作成に協力する立場であり、立案の責任者ではありません。
【ポイント】
医療的ケアの体制では、教育委員会が「看護師の配置・指導医の委嘱・ガイドライン策定」を、学校長が「校内体制の整備」を担うと整理しましょう。