人口2万人のA市において運動習慣の有無と総死亡数との関連に注目し、施策に反映させるために疫学調査を行うこととした。
特定健康診査の際に運動習慣に関する聞き取り調査を行った。
運動習慣ありを「週2回以上、1回30分以上、1年以上、運動をしている者」と定義し、その後5年間の死亡の有無を確認した。
A 市は全国と比較して、住民の平均年齢が高いと推測した。
得られた死亡率を解釈する際に、年齢構成を考慮するために間接法による年齢調整を行うこととし、標準化死亡比〈SMR〉を求めることとした。
その際に必要な情報はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
間接法による年齢調整では、観察集団(A市)の実際の死亡数と、基準集団の年齢別死亡率をA市の年齢構成に当てはめて求めた期待死亡数を比べます。
この比が標準化死亡比(SMR)で、100(または1)より大きければ基準集団より死亡が多いと判断します。
【選択肢別解説】
1:× 基準集団の総人口は、SMRの計算には直接使いません。
必要なのは基準集団の年齢別死亡率です。
2:○ SMRの分子は観察集団の実際の総死亡数です。
A市の総死亡数がわかれば、年齢別の内訳がなくても間接法で計算できます。
3:× 基準集団の総死亡数だけでは、年齢による死亡率の違いを反映できません。
必要なのは基準集団の年齢別死亡率です。
4:× 基準集団の年齢別人口は、直接法で年齢調整死亡率を求めるときに使う情報です。
間接法では観察集団の年齢別人口を使います。
5:× 観察集団の年齢別死亡数は、直接法で観察集団の年齢別死亡率を求めるときに必要な情報です。
間接法では総死亡数があれば足ります。
【ポイント】
SMR=観察集団の総死亡数÷Σ(基準集団の年齢別死亡率×観察集団の年齢別人口)×100です。
間接法は年齢別死亡数が得られない小さな集団の比較に適しています。