正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
抗精神病薬は、脳内のドパミン受容体(D2受容体)を遮断して幻覚や妄想を抑えます。
しかし、運動の調節に関わる黒質線条体系のドパミンまで遮断すると、錐体外路症状が出現します。
【選択肢別解説】
1:× 幻聴は、中脳辺縁系のドパミンの過剰な働きで生じると考えられる陽性症状です。
ドパミン受容体の遮断によって出現するのではなく、改善します。
2:× 口渇は、アセチルコリンの働きを抑える抗コリン作用によって起こる副作用です。
ドパミン受容体の遮断による症状ではありません。
3:× 妄想も幻聴と同じく陽性症状で、ドパミン受容体を遮断することで改善します。
遮断によって出現する症状ではありません。
4:○ 筋強剛は、黒質線条体系のドパミン受容体が遮断されて起こるパーキンソン症状の一つです。
筋肉がこわばり、関節を動かすと歯車のような抵抗を感じます。
5:○ アカシジアは静座不能症とも呼ばれ、じっとしていられずそわそわと歩き回る錐体外路症状です。
ドパミン受容体の遮断によって起こります。
【ポイント】
ドパミン受容体遮断による副作用は、錐体外路症状(パーキンソン症状、アカシジア、ジストニア、遅発性ジスキネジア)と高プロラクチン血症です。
口渇・便秘・尿閉などは抗コリン作用による副作用として区別しましょう。