A さん(65 歳、男性)はうっ血性心不全の急性増悪で入院し、治療を受けて自宅に退院した。
退院後は月1回の外来通院、週1回の訪問看護で生活指導を受け、血圧、体重、労作時の自覚症状について日誌に記録することになった。
初回訪問時、 A さんは訪問看護師に「庭で野菜を作るのが趣味です。
野菜作りの作業をしていると夢中になって時間を忘れてしまいます」と話した。
訪問看護師の A さんへの助言で適切なのはどれか。
「室内で安静に過ごしましょう」 「野菜を作るのはやめて他の趣味を見つけましょう」 「作業の後は 30 分以内に2L 以上の水分を補給しましょう」 「日誌の記録をもとに自分で作業量を調整できるようにしましょう」 購入状況を確認しています… 正答 4
解説 正解は4です。
うっ血性心不全で退院した患者の、趣味の活動に関する生活指導を問う問題です。
心不全の再入院を防ぐには、患者自身が体の状態を観察し、活動量や生活を調整するセルフモニタリングが重要です。
Aさんは血圧、体重、労作時の自覚症状を日誌に記録しており、この記録を活用できます。
【選択肢別解説】
1:× 室内での安静を続けると、筋力や心肺機能が低下し、かえって心不全が悪化しやすくなります。
心不全の患者にも、状態に応じた適度な活動が勧められます。
2:× 野菜作りはAさんの生きがいであり、やめさせるとQOL(生活の質)が下がります。
作業量を調整すれば続けられる可能性があり、一律にやめさせる必要はありません。
3:× 心不全の患者が短時間に大量の水分をとると、体内に水分がたまって心臓に負担がかかり、心不全が悪化します。
水分は医師の指示に従って制限します。
4:○ 適切です。
日誌に記録した体重の増加や労作時の息切れなどをもとに、自分で作業量を調整できるようにすると、趣味を続けながら心不全の悪化を防げます。
夢中になって時間を忘れてしまうAさんに、自己管理の方法を身につけてもらう支援です。
【ポイント】
心不全の自己管理では、毎日の体重測定(短期間での体重増加は体液貯留のサイン)、塩分・水分の制限、服薬の継続、症状の観察が基本です。
活動は、息切れや疲労感を目安に、休憩をはさみながら行うよう指導します。