A さん(63 歳、男性)は妻と2人暮らしで、肺癌の終末期で在宅医療を受けて医療用麻薬を使用中である。
看護師が訪問したとき、A さんは椅子に座って咳をしながら苦痛に耐えている様子であった。
妻は「レスキュー薬が効くまでは苦しそうなので、何か私にできることはありますか」と訪問看護師に尋ねた。
このときの訪問看護師の妻への対応で適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
終末期の肺癌で在宅療養する患者の妻が、レスキュー薬が効くまでの間に自分にできることを尋ねた場面の対応を問う問題です。
妻は夫の苦痛を和らげたいと願っており、家族が安全にできる関わりを伝えることが大切です。
【選択肢別解説】
1:× Aさんは在宅で医療用麻薬を使った緩和ケアを受けています。
咳による苦痛はレスキュー薬で対応できる症状であり、救急車の要請が必要な状況ではありません。
2:× 仰臥位にすると横隔膜が押し上げられ、呼吸がしにくくなります。
咳や呼吸困難があるときは、座位や前かがみの姿勢のほうが楽に呼吸できます。
3:○ 背中をさすりながらそばにいると、タッチングによって安心感が得られ、苦痛が和らぎます。
妻にとっても、夫のために自分ができることがあると感じられ、家族ケアにもつながります。
4:× レスキュー薬の量は、医師が定めた1回量を守る必要があります。
自己判断で2倍量を服用すると、眠気や呼吸抑制などの副作用の危険が高まります。
【ポイント】
レスキュー薬は、定時の鎮痛薬で抑えきれない痛みや症状に対して臨時に使う薬です。
効果が不十分な場合は、量や種類の調整を医師と相談するよう家族に伝えておきます。