A さん(32歳、女性)。
統合失調症で精神科病棟に入院している。
病棟の出入り口で、施錠してあるドアを開けようとガチャガチャしていたところを見かけて話しかけると「悪い組織に狙われている。危ないから早くここから出して!」と訴えた。
対応として適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
Aさんは「悪い組織に狙われている」という被害妄想があり、強い恐怖を感じています。
妄想への対応では、内容を肯定も否定もせず、患者の感情に共感することが基本です。
【選択肢別解説】
1:× 妄想の内容を詳しく尋ねるのは不適切です。
内容に関心を示して掘り下げると、妄想がさらに強まるおそれがあります。
2:× 「追われるような人ではない」と打ち消すのは不適切です。
妄想は説得しても訂正できません。
否定されたと感じると、看護師を信頼できなくなります。
3:× 「妄想なので大丈夫」と伝えるのも不適切です。
本人にとっては現実の恐怖なので、訴えを頭ごなしに否定することになります。
4:○ 「確かに怖いですよね」と、恐怖という感情に寄り添う対応は適切です。
「狙われているとしたら」と仮定の形にすることで、妄想の内容は肯定していません。
気持ちを受け止めることで安心感が生まれ、信頼関係を築けます。
【ポイント】
妄想への対応は「否定しない・肯定しない・内容を掘り下げない・感情に共感する」の4点です。