正答2
解説
正解は2です。
腹腔穿刺は、腹水の性状を調べたり、たまった腹水を抜いて苦痛を和らげたりするために行います。
穿刺の準備や体位、穿刺中の観察を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 尿で膀胱を充満させるのは誤りです。
膀胱が充満していると穿刺針で膀胱を傷つけるおそれがあります。
そのため、穿刺の前に排尿を済ませておきます。
2:○ 腹腔穿刺はファーラー位(またはセミファーラー位)で行います。
腹水が下腹部に集まって穿刺しやすくなり、横隔膜も下がるため呼吸も楽になります。
3:× 臍窩の1横指下を穿刺するのは誤りです。
腹部正中の臍の近くは血管や臓器を傷つけるおそれがあります。
穿刺部位としては、臍と左上前腸骨棘を結ぶ線(モンロー・リヒター線)の外側寄りがよく選ばれます。
4:× 排液時に注意するのは血圧上昇ではなく、血圧低下です。
腹水を急に抜くと腹腔内の圧が下がり、血液が腹部の血管にたまって循環血液量が相対的に減るためです。
【ポイント】
大量の腹水を抜くときは、ゆっくり排液しながら、血圧・脈拍・顔色・気分不快を観察します。
腹水にはアルブミンが含まれるため、排液後は低たんぱく血症の進行にも注意します。