A さん(34歳、女性)。
統合失調症の診断で任意入院となり薬物療法が開始された。
入院10日目の夜勤帯、A さんがナースステーションに来て「じっとしていられない、足がむずむずして眠れない。」と訴えてきた。
考えられるのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
抗精神病薬の開始後に「じっとしていられない」「足がむずむずする」と訴える場面です。
症状と時期から、薬の副作用を考えられるかが問われています。
【選択肢別解説】
1:× 不眠を訴えてはいますが、主な訴えは足のむずむず感とじっとしていられないことです。
環境の変化による不眠では、この症状は説明できません。
2:× 不安でも落ち着かなくなることはあります。
しかし、足のむずむず感という身体的な訴えと薬物療法開始後という時期から、まず薬の副作用を考えます。
3:○ じっと座っていられず、足がむずむずして動かずにいられない症状はアカシジア(静座不能)です。
抗精神病薬による錐体外路症状の一つで、服薬開始から数日〜数週で現れやすいです。
4:× 看護師のもとに来ていますが、これは依存ではなく、つらい身体症状を訴えに来たものと考えられます。
【ポイント】
抗精神病薬の錐体外路症状には、アカシジア、パーキンソン症状、急性ジストニア、遅発性ジスキネジアがあります。
見つけたら医師に報告し、薬の調整につなげます。