正答4
解説
正解は4です。
1日10Lもの多尿と強い口渇から、尿崩症を考える問題です。
尿崩症は、抗利尿ホルモン(バソプレシン)の分泌不足などで、腎臓で水を再吸収できなくなる病気です。
【選択肢別解説】
1:× 甲状腺から分泌されるのは甲状腺ホルモンやカルシトニンです。
これらの異常で多尿と口渇が中心になることはありません。
2:× 副甲状腺から分泌されるのはパラトルモンです。
血中カルシウム濃度を上げるホルモンで、多量の尿を生じる直接の原因ではありません。
3:× 副腎から分泌されるのはアルドステロンやコルチゾール、アドレナリンなどです。
アルドステロンもナトリウムと水の調節に関わりますが、このような著しい多尿の原因ではありません。
4:○ 抗利尿ホルモン(バソプレシン)は下垂体後葉から分泌されます。
視床下部でつくられて下垂体後葉に運ばれ、腎臓の集合管で水の再吸収を促します。
このホルモンが不足すると、薄い尿が大量に出て、脱水を補うために強い口渇が生じます。
【ポイント】
尿崩症は、多尿(1日3L以上)、口渇、多飲、低比重尿が特徴です。
多尿をきたす疾患として、糖尿病との違い(尿糖の有無)も押さえます。