正答4
解説
正解は4です。
直腸内の便を指でかき出す摘便を、安全で苦痛の少ない方法で行う手順を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 摘便の前は、排尿を我慢するのではなく済ませておくよう説明します。
膀胱に尿がたまっていると、処置中の腹圧で尿意が強まり苦痛が増すうえ、処置中に尿が漏れることもあるためです。
2:× 手袋は利き手に1枚だけでなく、両手に装着します。
便に直接触れる利き手は、手袋を二重にすることが多いです。
便による汚染から看護師を守り、汚れた手袋を外しても清潔な手袋が残るようにするためです。
3:× 摘便は右側臥位ではなく、左側臥位で行います。
直腸からS状結腸は体の左側を走っているため、左側臥位にすると指を挿入しやすく、便も出しやすくなります。
4:○ 示指を挿入するときは、口呼吸を促します。
口でゆっくり息を吐くと腹圧が下がり、肛門括約筋の緊張がゆるむためです。
挿入時の痛みや不快感が軽くなり、粘膜の損傷も防げます。
【ポイント】
摘便では、潤滑剤を十分に使い、粘膜を傷つけないよう愛護的に行います。
迷走神経反射による血圧低下や徐脈が起こることがあるため、顔色や気分を観察しながら行います。