体位変換について、正しい組合せを一つ選べ。
a 看護者と患者の重心を近づけ、かつ大きな筋群を使用する。
b 患者の能力を有効に活用し、患者とタイミングを合わせて行う。
c 仰臥位から左側臥位に体位変換する際は、上半身から回転させる。
d 看護者と患者の負担を軽くするには、患者を持ち上げて移動させる。
正答1
解説
正解は1です。
ボディメカニクスを活用した体位変換の方法を問う問題です。
【記述別解説】
a:○ 正しい記述です。
看護者と患者の重心を近づけると、少ない力で動かせます。
腕だけでなく下肢や体幹の大きな筋群を使うと、腰への負担も軽くなります。
b:○ 正しい記述です。
患者自身の残された能力を生かし、声をかけてタイミングを合わせると、双方の負担が減り、自立の促進にもつながります。
c:× 上半身から回転させるのは誤りです。
仰臥位から側臥位にするときは、両膝を高く立てて腕を胸の上で組み、膝を先に倒して骨盤を回し、続いて肩を引き寄せると小さい力で回転できます。
d:× 持ち上げるのは誤りです。
患者を持ち上げると看護者の腰に大きな負担がかかり、患者にも摩擦やずれが生じます。
水平に引き寄せたり、てこの原理を使ったりして移動させます。
【選択肢別解説】
1:○ aとbはどちらも正しい記述なので、これが正しい組合せです。
2:× dが誤りを含むため、組合せとして誤りです。
3:× cが誤りを含むため、組合せとして誤りです。
4:× cとdはどちらも誤った記述です。
【ポイント】
ボディメカニクスの原則は、支持基底面を広くとる、重心を低くする、重心を近づける、大きな筋群を使う、てこの原理を使う、などです。
患者の身体を小さくまとめると、摩擦が減って回転しやすくなります。